"Oh my, this thing is broken!"
全く予測不可能なランダム暴走型エフェクター。
エンドレスに重なり合うようなアナログのアルペジエイターのようなサウンド。2オクターブ(ダウン)が激しくランダムにジャンプしたモジュレーション・ハイゲインファズは一音ギターの弦をはじいただけで、狂ったようにサウンドがのた打ち回り、それが持続します。そのサウンドはまるでファックスの送信音のよう。あの音にフェチな人には特にお勧めですがそのジャンルの方がどれだけいらっしゃるかの方が問題です。
mid-fi electronics(ミッドファイエレクトロニクス)のGlitch Computerの凄いところは「全く予測が不可能」なところ。まるでペダルと駆け引きしながらインプロビゼイションを繰り広げているようなスリリングな感覚がたまりません。手なずける事は不可能かもしれませんので「闘って」ください。勝てるかもしれません。もちろんシンセや音源を入力して「音楽を叩きのめす」のもお下劣です。
実験的なギタリストにとって常に「ランダム」という言葉は魅力的です。制御不可能なノイズには「やりがい」を感じます。
優秀なファズ〜全崩壊型全力暴走サウンドまで!
3つのノブの役割はTracking,Blend,Volume。原音とのミックス機能もできるので(意外かもしれないが変態のくせに)かなり使い安い。Trackingを最小、Blendを最小、Volumeを9時位のセッティングは意外や極めてまともなファズ/オーバードライブ・サウンド。Volumeを上げていくと段々と低域が増し乱暴&ラウドな超かっこいいファズサウンドになります。更にギアが入るとGlitch Computer は唖然とする程の歪の渦巻きの中で大噴出、そして激しいピッチシフトが起こります。over-the-top fuzzに達したときのエクスタシーは筆舌に尽くし難い。使えるファズサウンドです。
これだけに終わってしまっては普通のかっこいいファズ。Glitch Computerはこれでは終われない。 Blend と Trackingを弄る事であらゆる平凡な日常は崩れ去り、ピッチが上下左右して怒涛のようにテクスチャーというテクスチャーが暴走し始める。コンピューター。2オクターブダウンファズ+ランダムアルペジエイター。3度壊したコンピューター、ファックス送信音フェチ。矩形波。ゲート。ピッチシフト。RANDOMセットアップ(Trackingを8時、Blendを最大、Volumeを9時位)のMAD加減はもはや慈悲無しだ。何かが間違ってしまい全部がエラーを起こしてしまい噴出する汁を止める術がなく、止める術をいくら考えても何から手を付けたらいいのか想像もつかないような有様のようなサウンド。リズミックでランダムな暴走アルペジエイターが極少数のの人々をうっとりさせるでしょう。
ギターだけではもったいないと思う方はよほどのGlitch Computerさんだとは思いますがドラムトラックやマラカスなどのパーカッション、ボーカルトラックなどに使用するとますます人生が輝いてくるような気もしますが多分気のせいかもしれないです。ご利用は計画的に。
FEATURES
・トゥルー・バイパス
・9V ACアダプター駆動(センターマイナス、BOSSタイプ)
レビュー記事
*mid-fi electronics製品は基本的に入荷時期によって、グラフィックデザインや色、ノブの種類などの外観が異なります。またハンドメイド品の為、細かな塗装のクラックや傷などがございます。本ページに掲載している写真は「外観の一例でモノクロ写真」となっております。現在弊社に入荷している製品の外観に関する詳細をご確認されたい場合は、別途お問い合わせください。