この製品は”Gizmo Maniacs”ラインでの販売です。
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Vintage Fuzz Master
クラシック・シリコン・トランジスターによるハーモニクスが激しく揺れながらぶつかり合うワイルドファズ。このVFMもEffector13の最初期からラインナップされていたペダルだ。私が最初にE13ペダルを(当時の社長を騙して)密輸した際、入荷したTBDなどの狂ったエフェクトに全てのスタッフが絶句してしまい無口になる状況があったのだが、このVintage Fuzz Masterだけは「コレはコノ中であえて言うならなかなかいいのかねぇ?どうなんだろーねぇ?本当にコレ売れるの?ねえねえどうなの?」とおっしゃっていただき場が少し和んだように思えたという想いでがある。
VFMは(どちらかと言えば)クラシックファズ路線とはいわれているが、そこはやはりデヴィエバー、ゲインは倍増、ブチブチ感、ザラザラ感と同時にゲート感も増強されている。ネット情報によるとFuzzfaceなどのシリコンファズをさらにマーシャルアンプでドライブさせたようなサウンドを狙ったようですが「全くそうではない」と個人的には思う。
まずゲインを低く設定すると情けないゲートファズサウンド、真ん中でガレージ感が爆上り、フルでグランジィーな感じになる。ゲイン位置によってかなり表情を変えてくれるので守備範囲はなかなか広いかと思う。ゲイン真ん中からフルではサスティンも伸びてくるのでアッパーオクターブが暴れ始めていよいよ収まりきらなくなってくる。
当時のDevi Everのペダルデザインにはとてつもない疾走感とパワーが宿っていると同時に、堕落や憂鬱といった悪魔も潜んでいた。一部の変わり者たちは(私も含めて)それに夢中になったし、その気まぐれに振り回され続けたりもした。でも実際にはそれは昼間のメロドラマを流しっぱなしにしているテレビジョンの前で作られていたし、サーキットボードにぐるぐるに巻かれた黒いビニルテープには飼い猫の毛がたくさん貼りついていた。送金したのに何カ月も音信不通になる事も何度もあったし、ペダルにはドロドロに溶けたペロペロキャンディーやタロットカードが同梱されていた。
E13の新しいペダルを入手することは、ダニエル・ジョンストンの手作りのカセットテープ作品を購入する事にも似ていた。それまでのギターペダルとは全く違っていたし、ペダルのサウンドも毎回異なっていた。私はその度にニヤニヤしながらそれを誰とも共有できずにいた。そんなくだらない風景まで含んだすべてが当時のEffector13「そのもの」だったようにも思える。
Devi Ever (2022)について
Devi Everブランドには製作時期によって多くの製品バリエーションが存在します。またフランチャイズ契約を行っていた時期もあり、別のペダルカンパニーやビルダーによって製造が行われた個体も存在します。Gizmo-Maniacsで販売しているDevi Ever製品は、全てDevi Ever本人により製造とテストが行われたものです。