1960年代後半から1970年代初頭のEMIレコード、そして伝説のレコーディングスタジオAbbey Road Studioで生み出された数々の歴史的名盤。そのサウンドの基盤となっていたのはEMIが独自に開発した「TGコンソール」でした。後期のビートルズやストーンズ、ジョンやポールの初期ソロ作品、ピンクフロイドなどのレコードで聴かれる鮮烈で力強いサウンドは、TGコンソールに搭載されたEMI TG12428プリアンプ・モジュールのサウンドです。
2003年にAbbey Road StudioはChandler Limitedの機器設計デザイナーであるウェイド・ゴークと共同でTGコンソールの研究プロジェクトを開始します。デジタルレコーディングがいよいよ主流になった時、そのオーガニックで美しく瑞々しいアナログサウンドが再び脚光を浴びることとなったのです。ウェイド・ゴークはEMIに残されていた膨大な資料や実機を丹念に解読し、アビィロードスタジオのスタッフと共に完璧なレプリカ(TG2)を作り上げたのです。
TG2-500はTG2マイクプリアンプとまったく同じ回路、トランジスタ、トランスフォーマーを装備しています。5dBステップ(10–60 dB)のステップゲインと+/-10dBのゲイントリムはオリジナルのEMIコンソールを忠実に再現。また300/1200 Ohmの入力インピーダンス切替がサウンドのバリエーションを拡大します。もちろん最も重要なTG2ならではの力強く滑らかで音楽的なサウンドは隅々まで再現されています。多くのユーザーがビンテージNEVEの‘warmth and punch’、そして更に拡大されたトップエンドのことをTG2の評価の際に言及しますが、もちろんTG2-500でもこのサウンドが健在です。
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